特集 高齢者診療アップグレード―コツとピットフォール
【ジェネラリストが知っておきたい高齢者診療のコツ】
高齢者診療における優先順位―マルチプルプロブレム解決のコツ
菅野 哲也
1
1東京ほくと医療生活協同組合 荒川生協診療所
キーワード:
超高齢社会
,
待合室から診る
,
高齢者総合評価
,
新しい主訴に注意
,
予防の優先順位
Keyword:
超高齢社会
,
待合室から診る
,
高齢者総合評価
,
新しい主訴に注意
,
予防の優先順位
pp.876-879
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102676
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高齢者とは何か
高齢者とは一般に65歳以上の年齢層を指し,国連の世界保健機関(WHO)が1950年代に区分した定義である.人口の7%以上を高齢者が占めると高齢化社会と呼ぶが,2010年に23.1%に達した日本は高齢社会を通り越し超高齢社会と呼ばれている.1955年当時,日本の平均寿命は男性63.60歳,女性67.75歳であったが,2011年には男79.44歳,女85.90歳と大幅に伸びており,就労や社会参加活動を通じて現役である高齢者も増えている1).
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