特集 「…血が出たんです」―肛門・会陰部出血へのアプローチ―
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pp.759
発行日 2012年10月15日
Published Date 2012/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102627
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Q1:消化管出血が疑われるが,上部・下部消化管内視鏡検査で原因を発見できなかった場合,どうするか?
A1:次に行う検査に関しては最近の10年程度で大きく変わってきている.若年者でMeckel憩室の可能性がある場合には,Meckelシンチグラムや小腸造影が依然として必要になることがあるが,それ以外の場合には腹部造影CTで病変や消化管狭窄を除外した後,カプセル内視鏡やバルーン内視鏡(ダブルバルーンまたはシングルバルーン内視鏡)検査で,小腸病変の検索を直接行うことが可能になっている.なお,Crohn病などの消化管狭窄を起こす疾患では,カプセル内視鏡検査は現状では禁忌とされている.
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