特集 チームを動かすコンサルテーション
【コンサルテーションの反省例】
<医師-医師>総合内科病棟―総合医から専門医
北村 大
1
1三重大学医学部附属病院・総合診療科
キーワード:
コンサルテーション
,
コミュニケーション能力
,
プレゼンテーション能力
Keyword:
コンサルテーション
,
コミュニケーション能力
,
プレゼンテーション能力
pp.202-203
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102442
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Case
コンサルテーションの失敗事例
指導医A医師(総合内科)は,不明熱で一昨日に入院した68歳女性患者さんの主治医です.前日の総合内科カンファレンスでは,原因疾患として血管炎を疑うため皮膚科受診で皮膚生検を積極的に依頼することを決めていました.
受診当日,A医師はルーチン検査がありました.一緒に担当する研修医B医師は以下の紹介状を記載して,患者さんの皮膚科対診時に同席予定でしたが,タイミング悪く病棟で指示の入力をしており同席できませんでした.皮膚科医は紹介状の記載だけでは何も判断できず,皮膚生検の議論もできずに診察だけで終わってしまいました.
紹介状 「いつもお世話になっております.発熱で入院の患者さんのご相談です.下肢に皮疹も認めていますが,発熱と関係するでしょうか,貴科的に検査していただけるものでしょうか? お忙しいところ申し訳ありませんが,どうぞよろしくお願いします.」
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