特集 痛みで困ったとき
痛みの総論
疼痛の解剖と生理
杉浦 康夫
1
1愛知県心身障害者コロニー
キーワード:
神経終末
,
皮膚の痛み
,
内臓の痛み
,
筋の痛み
,
関連痛
,
痛み刺激
,
体性感覚野
,
S1
,
S2
,
前帯状回
Keyword:
神経終末
,
皮膚の痛み
,
内臓の痛み
,
筋の痛み
,
関連痛
,
痛み刺激
,
体性感覚野
,
S1
,
S2
,
前帯状回
pp.976-982
発行日 2011年12月15日
Published Date 2011/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102358
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痛みは歴史的背景と民族文化的背景により,その表現と感じ方は異なっている.痛みの研究が始まった当初,痛みをいかに感覚のひとつとしてとらえるか,どのように侵害受容として痛みの受容伝達機構を解明するかが最も重要であった.いくつかの受容器,受容体の発見,伝達過程における末梢性感作,中枢性感作などの機構が明らかになるにつれ,痛みはひとつの知覚から,情動にも影響する疾患概念としてとらえられるようになった.この概念の進歩は,医療機器の急速な発展によるヒトでの研究によるところが大きい.この歴史的展開はPerl(2007)3)に詳しい.
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