特集 知っておくべき高齢者の評価法
各論
褥瘡―DESIGN
町田 正文
1
,
板倉 洋子
2
1国立病院機構村山医療センター臨床研究センター
2国立病院機構村山医療センター
キーワード:
褥瘡(pressure ulcers)
,
DESIGNツール
,
評価
Keyword:
褥瘡(pressure ulcers)
,
DESIGNツール
,
評価
pp.908-913
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102339
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Case
脊髄損傷(Th11)における坐骨部褥瘡
患者:50歳,男性.坐骨部褥瘡(点線がポケット,図1).
DESIGN-Rを用いた褥瘡評価:深さは皮下組織までの損傷でありD3,滲出液はガーゼ交換一日2回で多量の6点.大きさは潰瘍面の長径(cm)×長径と直交する最大径を測定し,1.3cm×1.1cm=1.43の3点,炎症/感染は局所の炎症徴候ありの1点,肉芽組織は紅い良性肉芽が90%以上を占めるため1点,壊死組織がないので0点.ポケットはポケット全周(潰瘍面を含む)の長径(cm)×短径(cm)から潰瘍の大きさを差し引いたもので,7.2cm×6.3cm-1.3cm×1.1cm=43.93の24点である.深さを除く項目の点数を合計するとD3-E6s3i1g1n0P24:35点となる.
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