特集 すべては地域医療に
各論
地域医療のさまざまなキャリア
沖縄県立中部病院「島医者」の育成
本村 和久
1
1沖縄県立中部病院総合内科
pp.470-471
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102204
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「島医者」とはなにか?
沖縄県には人が住む離島が39ある.そのうち,医療機関のある島は23島,医師が1人で勤務する島は17島である.ここでは,「島医者」を「1人でその島の医療を担っている医師」と定義したい.
島医者のいる島の人口規模は300~2,000人,東の南大東島から最南端の波照間島まで約1,000kmと非常に広い範囲に島が点在している.乳児から高齢者まで,急患搬送から慢性管理や看取りまで,その守備範囲は広い.急患発生では,基幹病院までのヘリコプター搬送となり,天候が良くても30分~2時間の搬送時間となる.医師以外のマンパワーは看護師1人,事務員1人が通常で,検査機器は,単純X線,エコー,簡単な血液検査機器ぐらいである.
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