特集 すべては地域医療に
各論
地域医療のさまざまなキャリア
福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座―世界標準の家庭医の養成~福島から世界へ~
髙栁 宏史
1
,
葛西 龍樹
1
1福島県立医科大学医学部 地域・家庭医療学講座
pp.462-463
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102200
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家庭医療学専門医コースの概要
ご存じのように,福島県ではこのたびの東日本大震災と県内にある原子力発電所事故の発生を受けて,激しく状況が変化してきた.しかしこうしたなかにあっても,当講座では,世界標準の家庭医の育成を目指す家庭医療学専門医コース(後期研修)を,県・各市町村自治体・各医療機関の協力により運営している.2011(平成23)年度は14名の後期研修医が参加しており,県内の14の医療機関と地域を舞台に,9人の家庭医療指導医と多数の各科指導医が協力して研修を行っている(図1).
このコースは4年間のプログラムで,家庭医療の先進国である英国のシステムを主に参考にしている.病院を基盤とした2年間の専門科研修と,地域を基盤とした2年間の中・小規模病院,診療所での研修の組み合わせを基本としているが,後期研修医の希望に合わせて,個別にアレンジが可能となっている.
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