眼の痛みを伴わない視力障害や視野障害，痛みを伴う視力障害，眼の充血

Case

患者：78歳，女性．2年前より白内障の診断を受けていたが，1カ月前より視力障害が強くなり紹介受診となった．4カ月前より非定型抗酸菌症の診断をうけエタンブトールの内服処方をされていた．右矯正視力（0.2），左矯正視力（0.3）．軽度の白内障を認めたが，眼底に明らかな異常は認めらなかった．中心フリッカー値は右15Hz，左18Hz．両眼とも中心暗点をみとめた．ただちに，エタンブトールの内服を中止し，ビタミンB₁₂内服を開始した．中止後2カ月で両眼とともに矯正視力（0.8）に改善し中心フリッカー値は両眼ともに25Hzに改善した．