今月の主題 内科コモンプロブレム
視力障害・視野狭窄
平田 絢子
1
,
栗原 照幸
1
1東邦大学医学部附属大橋病院神経内科
pp.610-613
発行日 2004年4月10日
Published Date 2004/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100757
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ポイント
視力障害は透光系(角膜,前房,水晶体,硝子体)の異常,感光系(網膜)の異常,伝達系(視神経,視交叉部,視索,外側膝状体,視放線)の異常,認知系(大脳皮質)の異常によって起こり,内科,神経内科,眼科的疾患が含まれる.
ペンライト,眼底鏡,および対座法による視野検査をすれば,一般内科医も視力・視野障害をきたす多くの疾患の診断への糸口をつかむことができ,早期治療へとつながる.
視野障害では,後頭葉に近いほど,左右の視野欠損が合同性となる.
成人発症の失明で最も多い原因は糖尿病性網膜症:内科医が眼底をもっと見ていれば,失明になる前に手を打てる.眼は命だと思って診察する.
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