特集 歯科口腔外科との連携
各論Ⅱ
抜歯の目的とリスク
川辺 良一
1
1聖路加国際病院 歯科口腔外科
キーワード:
抜歯
,
歯性感染症
,
抗血栓療法
,
抜歯後出血
,
ビスフォスフォネート関連顎骨壊死
Keyword:
抜歯
,
歯性感染症
,
抗血栓療法
,
抜歯後出血
,
ビスフォスフォネート関連顎骨壊死
pp.34-35
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102075
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う蝕の継発症や歯周炎に代表される歯性感染症は,口腔局所のみならず全身にも影響を及ぼすことが知られている.そのため感染源となる歯の保存が不可能な場合は抜歯を,また抜歯に至らずとも,病巣を除去して歯を保存する処置として,歯周外科や歯根尖切除術などの観血処置を行うこともある.一方,感染源除去のための観血処置自体が,局所や全身合併症のリスクを伴う.このリスクマネジメントには,口腔観血処置に対する医科歯科共通の理解が必要であり,診療ガイドラインはその一助となる.
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