オバマ政権下の米国プライマリ・ケア事情[10]
E―Medicine―Health Information Technology(HIT)とプライマリ・ケア
北野 正躬
pp.790-792
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102019
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IT(Information Technology)の時代に入り,インターネットは欠かせない生活手段のひとつとなりました.医療界においてもそれは例外ではありません.インターネットを使用し,医師あるいは医療機関と患者は24時間,連絡を取り合うことが可能となったのです.現時点では,予約,処方箋の更新,緊急でない質問など,その利用の範囲は限られていますが,将来的には拡大していくことでしょう.カリフォルニア州では保険会社もこうしたインターネットの利用に対する医師の報酬も認めています.しかし,あとで述べるように患者に関する情報の守秘義務の観点からは,情報漏洩の危険性が伴うためにインターネットの利用には慎重な検討が必要とされています.
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