特集 非専門医のための糖尿病診療 最新のエビデンスとともに
【糖尿病の検査はどうするか】
初診時―検査特性をふまえて何を選べばよいか?
黒澤 聡子
1
,
松島 雅人
1
1東京慈恵会医科大学臨床疫学研究室
キーワード:
血糖値測定誤差
,
ケトーシス
Keyword:
血糖値測定誤差
,
ケトーシス
pp.508-512
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101724
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Case
健康診断により糖尿病を疑われた1例
患者:50歳,男性.
家族歴:母親が2型糖尿病.
現病歴:45歳より仕事が忙しく,食事時間などが不規則となり,徐々に体重が増加してきていた.4月に健康診断を受けたところ,身長170cm・体重85kg・空腹時血糖値 140mg/dl・HbA1c 6.8%であった.HOMA-R 2.6と上昇しており,インスリン抵抗性が認められた.また微量アルブミン尿が認められたが,眼底検査では糖尿病網膜症は認められず,心電図にても明らかな異常所見やCVRRの低下は認められなかった.生活指導,食事指導を行い,徐々に体重減量を行ったところ3カ月後にはHbA1c 6.3%に低下した.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.