特集 昆虫などによる健康問題
【スペシャル・アーティクル】
在宅医療における昆虫などの対策
矢口 昇
1
1豊島区池袋保健所生活衛生課
キーワード:
在宅医療
,
昆虫
,
ネズミ
,
遭遇
,
住環境の悪化
,
適切なアドバイス
Keyword:
在宅医療
,
昆虫
,
ネズミ
,
遭遇
,
住環境の悪化
,
適切なアドバイス
pp.456-459
発行日 2009年6月15日
Published Date 2009/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101712
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安全で快適な住環境の確保が大切
従来では在宅が困難と思われていた患者でも,介護保険制度の整備により在宅での治療や生活が可能となっている.このようななか,在宅で療養中の患者が加齢や健康上の問題などで生活能力が低下し,住環境を悪化させて害虫やネズミを発生・生息させてしまうケースが増加している.
とくにネズミの生息では,イエダニによる吸血被害や,処方された薬が食べられてしまった事例,医療用酸素濃縮機のパイプをかじられて濃縮酸素が漏れた事例がある.
また,医師が知らずに虫被害にあう可能性があるばかりでなく,住環境の悪化は良好な医療環境が整っていないことを意味するものと考えられる.在宅医療をスムーズに進めるためには安全で快適な住環境の確保が大切である.
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