IT活用とセキュリティ問題

　今から6年前，2003年4月に電子カルテを導入した．導入理由は，患者情報の共有化と一元化につきる．患者情報は診療内容，現病歴，既往歴，家族歴，検査，画像，薬剤処方，看護記録，手術記録など多岐にわたる．治療が長期にわたるとその量は膨大となる．

　電子化すれば，容易にこれらの記録を見ることができる．検査や処方の重複を防ぐことができる．高額な導入費用と管理費用，入力の煩雑さ，職員のスキルの問題など導入にまつわるデメリットも確かにあるが，医療の質を高めるひとつの手段としては，必要不可欠なものと判断した．