特集 診療所診療とIT
【診療所のIT活用】
ITを基盤にした診療の質改善
長谷部 浩平
1
,
小嶋 一
1
1手稲渓仁会病院家庭医療科
キーワード:
CQI
,
IT
,
PDSA cycle
,
電子カルテ
,
インターネット
Keyword:
CQI
,
IT
,
PDSA cycle
,
電子カルテ
,
インターネット
pp.364-366
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101687
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診療の質改善(CQI)とは?
診療の質改善をContinuous Quality Improvement or Clinical Quality Improvement : CQIといいます.Quality Improvement(QI)はもともと1930年代に産業界から発達した概念です.その後日本の自動車産業が牽引役となり,医療界ではQIの方法論が1990年代から導入されました.本邦では1999年に起こった患者取り違え手術事故が,医療安全向上のトリガーイベントになったとも考えられます.
改善には大きく分けて,平均に達するためのもの(解決型の改善,Why)と新たな挑戦目標を達成するためのもの(挑戦型の改善,How)があります.実際のQI実践の代表的な方法にPDSA cycleがあり,これはPlan, Do, Study, Actという過程を繰り返し行う質改善のフレームワークの1つです(図1).
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