わが国のホームレス対策

　近年，経済・雇用情勢などを背景として，大都市部を中心に公園，河川敷などで野宿生活を送るホームレスが存在し，大きな社会問題となっている．

　ホームレスに至る主たる要因は失業であるが，社会への不適応，借金による生活破綻，アルコール依存症などの個人的要因も複雑に絡んでいたり，健康面についても結核の罹患率が高いなど，長期の野宿生活による健康状態の不良または悪化がみられる．

　また，ホームレスが公園などの公共施設を占拠することにより，住民がこれらの施設を使用できなくなるなど，不満や不安を募らせている状況も生まれている．