特集 家庭医のためのメンズ・ヘルス読本
プライマリ・ケアの現場で男性の予防的ケアを実践するために
神保 真人
1
1Department of Family Medicine University of Michigan
キーワード:
プライマリ・ケア
,
予防医療
,
男性
Keyword:
プライマリ・ケア
,
予防医療
,
男性
pp.114-117
発行日 2008年2月15日
Published Date 2008/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101341
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日常診療における予防医療は,プライマリ・ケアのようにその守備範囲が広いほど,難しい.それは医師が,常に以下の3つを念頭に診療しなければならないからである.
・新たな症状はあるか?あれば,それは新たな急性・慢性疾患によるものか,既存の疾患によるものか?
・現在フォローしている急性・慢性疾患の状況はどうか?
・今,予防的に何かしなければならないことはあるか?
このうち,前2者はアクティブ・リスニングの主旨に則って患者の話に注意深く耳を傾ければ,大抵の重要事項は漏らさずに済む.しかし,後者の予防に関しては,患者自身にその知識がない限り,医師が能動的に話を持ちかけなければならない.さらに,患者の年齢,性別,生活習慣,既往歴などにあわせて予防のニーズに答えるには,通常の診療では使用しない知識を要する.
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