特集 ストップ・ザ・医原性疾患
医原性疾患の定義,種類,発生頻度および予防策
向原 圭
1
1川崎幸病院内科
キーワード:
医原性疾患
,
医療過誤
,
非疾患
,
心理的不利益
,
ガイドライン
Keyword:
医原性疾患
,
医療過誤
,
非疾患
,
心理的不利益
,
ガイドライン
pp.918-922
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101264
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
医原性疾患の定義
本稿では,医原性疾患をいわゆる「疾患」のみならず,「医療が原因で患者が被る不利益の総称」と広く定義する.医原性疾患には,過誤によるものと過誤によらないものが存在するが,過誤の定義は文献によってさまざまであり,議論が分かれるところである.患者間違いというのは明らかな過誤であるが,一方で,診断・治療プロセスにおける有害事象が過誤によるものかどうかの判断はしばしばきわめて困難である1).
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.