特集 Generalist必携 睡眠障害へのアプローチ
睡眠障害へのアプローチの基本
清水 徹男
1
1秋田大学医学部神経運動器学講座精神科学分野
キーワード:
睡眠不足症候群
,
不眠
,
不適切な睡眠衛生
,
睡眠時無呼吸症候群
,
むずむず脚症候群
Keyword:
睡眠不足症候群
,
不眠
,
不適切な睡眠衛生
,
睡眠時無呼吸症候群
,
むずむず脚症候群
pp.194-199
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101113
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Case
睡眠不足と気づかぬままに昼間の著しい眠気をきたし学業成績が低下した高校生
患者:16歳,男性,高校1年.
現病歴:中学時代には毎晩9時間の睡眠をとっていた.たまに授業中に居眠りをする程度で,とくに眠気を自覚せず.高校入学後,通学,クラブ活動,勉強のために睡眠時間が平均7時間に短縮.1学期の中盤から,朝起きられず遅刻が増えた.授業中も居眠りばかりで,自転車に乗っている最中に居眠りをして転倒したこともある.テストの最中にも眠ってしまい,成績不良.睡眠ポリグラフ検査では無呼吸もなく,睡眠構築は正常だが,12時間にわたり眠り続ける.毎日の睡眠時間を約9時間に延ばすよう指示したところ,昼間の眠気は完全に消失した.
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