特集 足を診る
ミニレクチャー
治療用靴クッションの知識
内田 俊彦
1
Toshihiko Uchida
1
1渡辺整形外科
pp.960
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101063
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外反母趾や扁平足,足裏のタコ,変形性膝関節症などに効果があるとして,靴内に入れるクッション材やパッドなどが市販されています.タイトルには「治療用」とことわりを入れてありますが,痛みがない人でもそれを入れると歩くのが楽に感じられることがあり,とくに痛みのためだけに使用すると考えなくとも良いと思います.実際にどんなものが市販されているかといえば,靴が大きくて,足がその中で動いてしまうのを防ぐ目的のもの(空間を埋める),靴内で足趾や足裏が当たって痛い時などに使用するもの,土踏まずが低いためそれを持ち上げる目的で使用されるもの,と大きく3つに分けられます.これを足のどの部位に使うかで,踵用,アーチ部分用,つま先(足趾)用と分けることもできます.また,靴内に敷くタイプのものでは,全敷きタイプや,踵から中足部までの半敷きタイプのものもあります.足に直接貼り付けて使うもの,靴内に入れて直接足に貼り付けないで使用するもの,サポーターのようなタイプのもので,靴も履ければ室内でも使えるものなど,実にさまざまな種類のものが考えられて市販されています.
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