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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
画像所見
胃:白色光通常観察
クッションサイン
cushion sign
南出 竜典
1
,
小野 裕之
1
1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
pp.539
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202742
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cushion signとは,内視鏡下で鉗子を用いて病変を圧迫した際,あたかもクッションを押した際のように軟らかく凹み,圧迫を解除すると元の形態に戻る所見のことを指す(Fig.1,2)1).なお,1975年にDe BeerとShinyaによって初めて用いられた用語で,“pillow sign”とも言う2).cushion signは,特に,粘膜下腫瘍(submucosal tumor ; SMT)の鑑別において有用かつ簡便に確認できる所見の一つである.cushion sign陽性であれば脂肪腫,異所性膵,リンパ管腫,囊胞など,逆にcushion sign陰性であればGIST(gastrointestinal stromal tumor)や平滑筋腫といった間葉系腫瘍,カルチノイド,癌,悪性リンパ腫などが鑑別に挙げられる.
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