Editorial
プライマリ・ケアの専門医 執筆者としての観点から
伴 信太郎
1
1名古屋大学医学部附属病院総合診療部
pp.907
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101049
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本号は「足の診療」の特集です.足の診療は,米国ではpodiatristという“足の診療の専門家”がいるほど,扱う問題の種類も多く,診断・治療に苦慮することが少なくありません.本特集は,足に愁訴のある患者さんに対して鑑別診断を的確に行い,速やかに適切な治療を行うための最新の情報をまとめようと企画しました.
ところで,内科をベースにした臨床を一定期間やった後,開業してプライマリ・ケアに従事するようになった医師の多くが感じるのが,整形外科と皮膚科領域の臨床能力の不足です.子どもの診療もする場合には,それに小児科領域が加わります(実際には精神科・心療内科領域の問題も少なくないのですが,これには多くの場合気づかれていません).今回の足の診療でも,整形外科と皮膚科の領域が主として取り扱われています.
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