特集 真夏の総合診療
夏のcommon disease
林間学校・サマーキャンプへの対応
久保田 典里子
1
Noriko Kubota
1
1国立病院機構福岡小児科
キーワード:
慢性疾患児の体験学習
,
参加証明書
,
除去食療法
Keyword:
慢性疾患児の体験学習
,
参加証明書
,
除去食療法
pp.593-595
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100983
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小児には,夏休みという長期休みがあり,学校・地域・家族で外出する機会も増加する.近年,慢性疾患を患う小児を対象とした林間学校やサマーキャンプもあり,患児でも集団生活を体験できるようになりつつある.その教育的効果としては,①鍛錬療法,②症状への具体的対処,③日常生活への習慣づけ,などがあり,体験的効果としては,①仲間意識の成立(病気をもつ子ども同士として),②自我確立のきっかけ,③自発性・積極性の回復(疾患のために遠慮がちになるため),などがある.普段,病気のために抑制され,我慢していることを自分で,また友達とともに力を合わせてやり通すことは,大きな自信にもつながるはずである.
ここでは,患児が林間学校・サマーキャンプに参加するにあたって必要なことをまとめてみる.
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