活動レポート 喘息の子供と取り組む・2
東京都文京区における喘息児サマーキャンプの経験
塚原 洋子
1
1東京都文京区保健衛生部保健課
pp.453-468
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206003
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はじめに
東京都文京区内には昭和53年1月現在828人の公害病認定患者がいる(このうち15歳未満は504人)。これらの患者へのサービスとして当区では従前より他区にさきがけ,保健所保健婦による家庭療養指導や喘息体操教室などを実施しているが,さらに,転地療養事業の一つとしての,喘息児サマーキャンプ5泊6日を保健衛生部の所管事業として行うことになり,昭和51年に第1回を実施した(東京都においてはこの年,品川,文京の2区が初めて実施した)。
区移管後日も浅く区行政の中で保健衛生部門をどう位置づけ,どのように発展させていくかがはっきりしていない時期に実施したこの事業は,もちろんスタイルなどあろうはずがなく,計画段階からまず一歩一歩試行しつつその形をつくりあげていこうということで出発した。
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