特集 小児の救急―これがminimum
各論
小児のチアノーゼ
馬場 清
1
1倉敷中央病院小児科
キーワード:
中心性チアノーゼ
,
末梢性チアノーゼ
,
還元ヘモグロビン.メトヘモグロビン
Keyword:
中心性チアノーゼ
,
末梢性チアノーゼ
,
還元ヘモグロビン.メトヘモグロビン
pp.788-791
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100698
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Case
肺動静脈瘻の1例
患 者:13歳,男児.
既往歴:1歳1カ月;川崎病,3歳2カ月;麻疹罹患後より特発性血小板減少性紫斑病に罹患(慢性化),6歳1カ月;EBウイルス感染症罹患.
現病歴:10歳頃より口唇色不良に気づかれる.12歳頃より易疲労感,息切れなどの症状.13歳インフルエンザに罹患した後,運動能低下.口唇色不良で計測したSpO2が74%であったため入院.末梢静脈からのマイクロバブルによるコントラスト心エコー検査で左心房内にコントラストが出現したため,肺動静脈瘻と診断した.この症例は,貧血があるため,チアノーゼに気づかれず診断が遅れた.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.