特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
I 一般症状
8.かぜ症状と解熱薬
松井 克之
1
1滋賀医科大学 小児科
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
かぜ
,
水痘
,
発熱
,
禁忌(治療)
,
解熱剤
Keyword:
Chickenpox
,
Common Cold
,
Fever
,
Influenza, Human
,
Antipyretics
pp.1528-1529
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086280
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かぜ症状のなかでも発熱は頻度も高く,救急受診の原因となりやすい.それだけ患者家族としては不安となる症状であり,発熱に対する過度な不安をもつ発熱恐怖症も広く存在することが知られている.しかし,感染時の発熱は視床下部の体温調節中枢における体温セットポイント上昇の結果であり,病気を治すための合目的な生体防御反応である.このため発熱があるからといって必ずしも解熱が必要となるわけではない.
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