在宅医療技術の進歩(第5回)
訪問リハビリテーション
川面 史郎
1
1財団健和会臨床疫学研究所
pp.478-481
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100622
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訪問リハビリテーションとは
1991年(2001年一部改定)に日本リハビリテーション病院・施設協会は,地域リハビリテーション(以下,地域リハビリ)について以下のような定義をした.
「地域リハビリテーションとは,障害のある人々や老人及びその家族が住み慣れたところで,そこに住む人々とともに,一生安全に,いきいきとした生活が送れるよう,医療や保健・福祉および生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織がリハビリテーションの立場から協力し合って行う活動のすべてをいう.」
地域リハビリとは,すべてのリハビリテーション(以下,リハビリ)を包括する概念であり,施設リハビリテーションと在宅リハビリテーションに大別され,訪問リハビリテーション(以下,訪問リハビリ)は後者に含まれる.
訪問リハビリとは,地域リハビリのなかでも在宅生活を余儀なくされている障害児・者の生活基盤を整備し,社会参加を視野に入れたより豊かな生活を保障するための活動である.
リハビリの専門職として理学療法士(physical therapist:PT),作業療法士(occupational therapist:OT),言語聴覚士(speech therapist:ST)があげられるが,ここではPT・OTが行う訪問リビリについて述べる.
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