臨床研究
亜急性甲状腺炎の臨床像について
田中 正巳
1
,
宮崎 康
1
,
松山 公彦
1
1みさと健和病院内科
pp.466-470
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100618
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目 的
亜急性甲状腺炎は,甲状腺の強い炎症性変化と,甲状腺局所の激しい痛みを特徴とする.自然治癒する良性疾患ではあるが,高熱,高度の倦怠感をきたす症例も時に経験される1).さらに食欲低下も加わって,低栄養状態や衰弱に至る症例に遭遇することもある.
本研究では,亜急性甲状腺炎の臨床像,予後を明らかにする.また,亜急性甲状腺炎では赤沈の著しい亢進を呈することが知られているが,その他の一般的な血液検査で,本症の診断,治療効果の判定に役立つ指標は知られていない.治療前後のアルブミンと総コレステロールが治療効果の判定に役立つか否かも,併せて検討した.
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