特集 いま日常診療で注目すべき原虫症・寄生虫症
住血吸虫症
中島 康雄
1
1山梨大学医学部寄生虫学・免疫学
キーワード：
ビルハルツ住血吸虫
,
血尿
,
感染様式
Keyword:
ビルハルツ住血吸虫
,
血尿
,
感染様式
pp.240-242
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100564
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住血吸虫症はヒトを終宿主，家畜やノネズミ，サルを保虫宿主とする住血吸虫の成虫が，人体の血管内に寄生，産出する虫卵によって病害が起こる感染症である．ヒトの住血吸虫は日本住血吸虫，マンソン住血吸虫，ビルハルツ住血吸虫である．アフリカでは，別の数種の住血吸虫も同じくヒトに住血吸虫症を起こす．鳥類の住血吸虫の幼虫はヒトに経皮感染すると，侵入部位で死滅，いわゆる水田皮膚炎の原因となる．
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