特集 アレルギーの臨床―第一線での診断と治療
抗アレルギー薬の使い方のコツ
中川 武正
1
1聖マリアンナ医科大学呼吸器・感染症内科
キーワード:
アレルギー性鼻炎
,
気管支喘息
,
抗アレルギー薬
,
ヒスタミンH1拮抗薬
,
ロイコトリエン拮抗薬
Keyword:
アレルギー性鼻炎
,
気管支喘息
,
抗アレルギー薬
,
ヒスタミンH1拮抗薬
,
ロイコトリエン拮抗薬
pp.119-122
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100535
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抗アレルギー薬は,Ⅰ型アレルギー反応とそれに続発するアレルギー性炎症を抑える薬剤,ことにマスト(肥満)細胞からの化学伝達物質(メディエーター)の生成,遊離を抑制する薬剤,あるいはその作用に拮抗する薬剤を中心として理解されている1).また抗アレルギー薬は,1998年に公表され,2000年に改訂された『喘息予防・管理ガイドライン』2)(以下,JGL98)によれば,Ⅰ型アレルギー反応に関与するメディエーターの遊離ならびに作用を調節するすべての薬剤およびTh2サイトカイン阻害薬を一括する呼称として記されており,喘息発作の予防とその維持を目的とする“長期管理薬”として位置付けられている.
本稿ではかかる抗アレルギー薬に関し,本特集では扱わない気管支喘息での使い方を含めて,その概要を述べる.
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