Japanese
English
特集 心身相関—精神と身体の関係はどこまで解明されたか
【身体疾患における精神疾患・症状】
がん性疼痛に対する二面的一元論的アプローチ
A Dual-Aspect Monistic Approach to Cancer Pain
岸本 寛史
1
Norifumi Kishimoto
1
1静岡県立総合病院緩和ケアセンター
1Department of Palliative Medicine, Shizuoka General Hospital
キーワード:
トータル・ペイン
,
total pain
,
がん性疼痛
,
cancer pain
,
二面的一元論
,
dual-aspect monism
Keyword:
トータル・ペイン
,
total pain
,
がん性疼痛
,
cancer pain
,
二面的一元論
,
dual-aspect monism
pp.170-174
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680020170
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録
がん医療の領域において精神と身体の関係について双方向的に議論するため,がん性疼痛を取り上げた。がん性疼痛に対しては緩和ケアチームの身体症状担当医が中心に関わることが多く,精神科医が診る機会は多くない。しかし,痛みは感覚・情動・認知が絡む複雑な体験であり,がん性疼痛に精神が果たす役割は決して小さくない。このようなことを論じるためには,議論の前提として,精神と身体を2つの異なる同等のものとみなし,その奥にある同一の現象に対して2つの異なる観点から迫るという二面的一元論の立場に立つ必要がある。そして,痛みに対する精神の影響を明らかにする1つの入口として,病歴や治療経過を詳細に読み解くことが必要である。このアプローチはせん妄などの精神症状にも拡大していくことができる。

Copyright © 2026, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

