Correspondence
機内で急病人が発生しました!
山田 綾子
1
,
大越 裕文
2
1大崎ハートクリニック
2궅日本航空インターナショナル健康管理室
pp.496-497
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100505
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私は都内で開業医をしています.先日,海外出張途中の飛行機で,中年の乗客が離陸数時間後に何らかの脳卒中をきたしました.機内アナウンスで医療従事者が招集され,数人で対処していました.当初よりJCS-100の意識障害と片側上肢に異常屈曲反応があり,重篤な状態と考え,近くの空港に緊急着陸することになりました.しかし,着陸態勢に入った後から意識障害,呼吸状態が急に憎悪し,間代性痙攣も起こしました.機内に十分な設備がないため,気道確保のみ行っていた状態でした.着陸後,待機していた救急医療チームによりただちに気管内挿管,中心静脈の確保が行われ,その後の治療のため高次医療施設に収容されました.
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