特集 外科系疾患に遭遇した時
一般開業医が診察室でそろえるべき処置器具 軽微な外傷への対応
桜井 隆
1
1さくらいクリニック
キーワード:
創傷治癒
,
洗浄
,
湿潤環境
,
被覆材
Keyword:
創傷治癒
,
洗浄
,
湿潤環境
,
被覆材
pp.452-454
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100490
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内科系のプライマリ・ケア医,家庭医にとって,ちょっとした知識と器具の使用で外科的疾患の初期治療が可能となる場合がある.とくに在宅ケアの現場や福祉系施設内では,軽微な外傷などで即座に外科医,整形外科医への紹介受診や往診依頼が困難な場合も多く,その場での外科的処置が必要とされることもある.
もちろん守備範囲を超えた深追いは合併症を招くなどかえって危険であるが,適切な処置で対応可能なことも多い.どこまで外科的処置を行うかは個人の経験,外科系医療機関へのアクセスが容易かどうかといった環境,医療機関の設備やスタッフの力量,そして通院が可能か,在宅での対応が望ましいか,さらには患者・家族の要望など,さまざまな因子によって左右され一律ではない.その場の状況に応じた臨機応変な対応が求められる.
外科的処置の基本,創傷治療に関しては最低限どのような処置器具があればいいだろうか?
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