特集 行動変容を促そう
行動変容のすすめ方
①禁煙支援
岡山 明
1
,
遠水 佐知子
2
,
宮田 美恵子
2
,
田中 勝久
3
1国立循環器病センター循環器病予防検診部
2国立循環器病センター看護部
3国立循環器病センター栄養管理室
キーワード:
ニコチン補充療法
,
離脱症状の軽減
,
禁煙支援の方法
Keyword:
ニコチン補充療法
,
離脱症状の軽減
,
禁煙支援の方法
pp.272-276
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100267
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禁煙は生活習慣病の最も重要なリスクであるとともに,禁煙することで発症リスクを低下できることが特徴である.最近のわが国の喫煙環境は厳しく,禁煙を試みる人が急速に増えており,喫煙率が持続的に低下傾向にある.今後さらに喫煙率が低下するにつれ,禁煙したくても自力ではできない喫煙者が禁煙に取り組む割合が増加し,医療従事者による禁煙支援の重要性はますます高まるものと考えられる.
受診者の心理をよく理解して禁煙を支援する技術は,生活習慣病予防の支援全般に共通したものであり,禁煙支援の実践を通じて患者指導の技術を高めることが可能である1,2).今後医療現場では生活改善を促す保健指導の技術向上がますます重要視されることが予想されており,その出発点として取り組むのに最適な課題といえる.
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