レビューでわかる! いまどき診療エビデンス 6
消化性潰瘍のリスクと治療
佐藤 貴一
1
,
菅野 健太郎
1
1自治医科大学内科学講座消化器内科学部門
pp.236-239
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100259
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Helicobacter pylori起因性潰瘍では,必ず除菌をすべきか?
Evidence-based medicine(EBM)の視点にたった,厚生労働省の研究班による胃潰瘍診療ガイドラインの策定が2000~2001年度に行われ,その後,2003年4月に一般医家向けのガイドライン解説書が発行された1).エビデンスのレベルの高い論文を拾い上げ,それらを吟味し,最終的に採用された文件数は280件であった.エビデンスのレベル分類は,質の高いものから順にⅠ~Ⅵに分類され,勧告の強さの分類は,高いものから順にA~Dに分類された.
日本医療機能評価機構のホームページの中のMinds診療ガイドライン公開(http://jcqhc.or.jp/html/index.htm)に,医師向け,一般向けの両方が公開されている.ガイドラインの内容を示した胃潰瘍診療のフローチャートを図1に示した.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.