トピックス
COX-2と胃潰瘍
小島 利周
1
,
佐藤 貴一
1
,
菅野 健太郎
1
1自治医科大学消化器内科
pp.1544-1547
発行日 1999年12月1日
Published Date 1999/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543904044
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はじめに
WarrenとMarshallにより1983年に発見された胃内のグラム陰性桿菌Helicobacter pylori(H. pylori)は,上部消化器疾患についての概念に変革をもたらし,潰瘍は感染症として認識されるようになってきた.一方,非ステロイド系抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drugs;NSAIDs)は,これまでのさまざまな検討より,プロスタグランジン(prostaglandin;PG)合成酵素であるシクロオキシゲナーゼ(cyclooxygenase;COX)を抑制することにより胃潰瘍を惹起させることが明らかになっている.
今回は,COXについて概説し,胃におけるCOX-2の意義について述べる.
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