特集 学校医をたのまれたら
学校医活動の幅を広げる
タバコ・アルコールについて話そう
原田 久
1
1神奈川県茅ヶ崎保健所
キーワード:
禁煙教育
,
保護者
,
たばこ規制枠組み条約
,
未成年者喫煙防止法
,
ニコチン依存症
Keyword:
禁煙教育
,
保護者
,
たばこ規制枠組み条約
,
未成年者喫煙防止法
,
ニコチン依存症
pp.914-917
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100194
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未成年者に対する喫煙・飲酒防止教育の意義
尾崎らによる1999年の国民健康栄養調査を基にした推計では,成人男性の51%,成人女性の8%に飲酒習慣があるとされている.また,2003年の国民健康栄養調査結果によると,男性で46.8%,女性で11.3%が喫煙している.
成人男性の半数前後が飲酒,喫煙するにもかかわらず,そのほとんどが麻薬や覚醒剤の常習者になるわけではない.普通の人たちが成長する過程で,飲酒,喫煙するようになるのである.タバコやアルコールは,一部の非行少年たちにとってはゲートウェイドラッグという側面があるかもしれないが,多くの児童・生徒に対しては,青少年健全育成,非行防止の側面からの教育だけでは不十分である.
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