特集 腰痛診療 サイエンスとアート
―こんな治療をしています①―鍼灸
矢田 真樹
1
1東海医療学園専門学校附属施術所
pp.813
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100170
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腰痛は,現在多くの人々が訴える症状の1つであり,その発生機序や要因は,筋,骨格系の異常から起こる整形外科疾患,消化器や泌尿器,婦人科疾患といった内臓性のものなど幅広く,さまざまな病症に伴うことが多い.
腰という文字は,月(にくづき)に要(かなめ)と表されており,人体の中心を示していることから形成されたものと考える.実際に人体の中心に位置することから,腰部の反応は外傷という原因が明確であるものを除き,身体の冷えが偏りや滞りを生じ徐々に蓄積していった結果,歪みとなって筋,骨格系や内臓などの異常を生じ,腰部にさまざまな症状が出現するものと考える.腰部は身体のあらゆる動きに関与することから,腰部の安定は身体動作の安定性をもたらすものと考える.
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