患者の論理・医者の論理[21]
患者と医師は友達であるべきか―患者-医師関係のあり方についての考察
浅井 篤
1
1京都大学大学院医学研究科医療倫理学分野
pp.62-66
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100039
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この小論では,患者-医師関係における友情の意味を考える.そしてタイトルにもなっている「患者と医師は友達であるべきか」という問いかけに対して,あえて「ノー」と答える予定である.以下の検討では,友人・友達を「一緒にいて楽しく,お互いに助け合い信頼しあい,プライベートな事項についての情報を共有し,相互理解をしあう相手」2),友情を「友人として,相手を思い,裏切らぬ真心や情愛」と定義して考察を進める3).
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