増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル
Ⅴ.術前・術後1週間の患者管理
腎盂形成術
河内 明宏
1
,
三木 恒治
1
Akihiko Kawauchi
1
,
Tsuneharu Miki
1
1京都府立医科大学泌尿器科
pp.305-309
発行日 2002年3月30日
Published Date 2002/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904623
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1 はじめに
近年の内視鏡手術の進歩により,成人や年長児の腎盂尿管移行部狭窄症に対しては経尿道的腎盂切開術,経皮的腎盂切開術および鏡視下腎盂形成術などの手技が低侵襲治療法として行われており,当科においても症例によっては第1選択となっている。一方,腎盂形成術は長い歴史がある安定した術式で,乳幼児に対しては現在も標準的な術式である1)。この腎盂形成術には大きく分けて腎盂と尿管を切離するdismembered法と切離しないnon-dismenbered法がある。以下に,これらの手術施行時の術前術後管理につき術式ごとのポイントを概説する。
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