増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル
Ⅲ.ベッドサイド処置の実際
気管内挿管・硬膜外麻酔の管理
岡本 知士
1
Tomoshi Okamoto
1
1社会事業協会函館病院泌尿器科
pp.156-160
発行日 2002年3月30日
Published Date 2002/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904596
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1 はじめに
気道確保は生命維持に最も重要な事柄の一つであり,迅速性,安全性,確実性において気管内挿管が最も有用な手段である。泌尿器科医が病棟で施行する気管内挿管の頻度は呼吸器科医,循環器科医,脳神経科医に比較して高頻度ではないが,気管内挿管の適応は緊急または準緊急であり,泌尿器科医を含むすべての医師が研修早期にその基本知識と基本手技を身につける必要がある。
一方,硬膜外麻酔法は,手術・検査時の麻酔や,術後疼痛,頻発結石疝痛および癌性疼痛などの管理に有用であり,泌尿器科病棟医もこの方法に精通する必要がある。しかし,緊急または準緊急硬膜外麻酔の適応は皆無であり,熟練者の指導下に経験を集積すべきである。
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