増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル
Ⅱ.ベッドサイド検査の実際
尿検査・細菌学的検査
古畑 誠之
1
,
井川 靖彦
1
,
西沢 理
1
Masayuki Furuhata
1
,
Yasuhiko Igawa
1
,
Osamu Nishizawa
1
1信州大学医学部泌尿器科
pp.27-30
発行日 2002年3月30日
Published Date 2002/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904571
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
尿検査
1 はじめに
当院の病棟には遠心器と顕微鏡が常備されており,四六時中,採取尿を速やかに遠心沈殿させ鏡検を行うことができる。外来でも同様に採取された尿からの標本作成,鏡検はすべて医師の手によって行われている。施設によっては膨大な外来受診患者数のため,すべて検査技師に委ねているところも少なくない。しかし,尿検査所見には実際に診療を行っている者にしか見えてこない特有な所見が存在し,これを見逃さないためにも医師自らが検査を行うべきである。
尿検査の病棟における特異性は少ないが,採尿方法や鏡検標本作成過程,尿検査所見から得られる臨床的な意義について述べる。
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.