小さな工夫
尿失禁患者に対する自己診断ソフトのプログラミング
奥井 識仁
1,2
,
奥井 まちこ
1,2
1西大宮病院泌尿器科
2Harvard大学医学部泌尿器科
pp.1244-1245
発行日 2001年12月20日
Published Date 2001/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904563
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日本では,尿失禁は本人の羞恥心が先行してなかなか病院には来院せず,家庭で一人だけで悩んでいるケースが多い。また,せっかく来院しても,途中で治療を中止してしまうケースもしばしば見られる。このため,一人で悩んでいる患者に対して,何らかの情報伝達をすることで,尿失禁に対する認識と対策を,それぞれのケースに対して行うことができれば,より多くの患者は円滑に通院が可能である。
個々の患者に対して,その人にあう診断や生活上の注意を促す方法としては,パンフレットや本といった媒体を利用する方法が挙げられるが,これらは患者自身が情報を正確に読み取らなければならないうえ,誤解が生じる危険がある。したがって,患者自身が簡単に病状を理解できるようにするには,今までにない媒体が必要である。ここで,現代社会にていまや多くの家庭でも普及しているインターネットはきわめて多くの可能性を秘めている1)。
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