尿管・腸吻合—回腸導管と代用膀胱（Camay Ⅱ法）

Our technique of ureteroileal reimplantation:ileal conduit and ileal neobladder (Camey Ⅱ method)

　膀胱腫瘍に対する膀胱全摘後の尿路変向術として，代表的なものの一つにBricker^1）による回腸導管がある。また近年回腸を用いた代用膀胱造設術も盛んに行われるようになった。回腸導管，代用膀胱ともに尿路変向であるので，尿管との吻合が重要なポイントの一つである。特に代用膀胱では一時的に尿を貯留する点で，その働きが回腸導管と違う。その違いに伴い尿管と回腸の吻合方法に違いがある。我々は代用膀胱はCamey Ⅱ法を行ってきた。本稿では，回腸導管と代用膀胱造設術（Camey Ⅱ法）における尿管と回腸の吻合方法を示す。また，尿管回腸吻合法に起因する術後成績を検討する。