Japanese
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臨床報告・1
S状結腸癌膀胱浸潤に対する膀胱全摘および回腸代用膀胱による再建術—本邦初の経験
Reconstruction of ileal S pouch neobladder in a case of sigmoid colon cancer with urinary bladder invasion:A preliminary report
山本 秀伸
1
,
木村 純
2
,
亀田 博
2
Hidenobu YAMAMOTO
1
1札幌東徳洲会病院泌尿器科
2北海道大学医学部第1外科
キーワード:
S状結腸癌
,
膀胱浸潤
,
代用膀胱
,
回腸Sパウチ
Keyword:
S状結腸癌
,
膀胱浸潤
,
代用膀胱
,
回腸Sパウチ
pp.541-544
発行日 1995年4月20日
Published Date 1995/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905202
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はじめに
大腸癌においては,隣接臓器浸潤がある場合でも遠隔リンパ節や血行性転移が比較的少ないという報告があり1),大腸癌が他臓器まで伸展した場合では積極的な合併切除が根治性を高めるうえで不可欠である1,2).しかし,その一方,合併切除による臓器機能消失を考慮すれば,quality of life(QOL)をなるべく低下させない再建術を行うこともまた重要であると考える.
今回筆者らは,S状結腸癌膀胱浸潤例に対し膀胱全摘後,回腸Sパウチによる膀胱置換術(排尿式代川膀胱造設術)を施行し,良好な成績を得たので報告する.
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