学会印象記
3rd International Consultation on Prostate Cancerに参加して・エラスムスメディカルセンター泌尿器科での留学生活について
伊藤 一人
1
1エラスムスメディカルセンター泌尿器科
pp.840-841
発行日 2002年9月20日
Published Date 2002/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903622
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本学会は2002年6月21日から23日にパリで開催されました。主催はlnternational Consultation on Urological Diseases(ICUD)とInternational Society of Urology(S.I.U.)であり,欧米,アジアから,前立腺癌に関する討論に多くの著名な泌尿器科医,疫学研究者が参加しました。このようなInternational consultationは前立腺癌のみならず,いままでに前立腺肥大症,尿路結石’尿失禁などをテーマに数回開催されております。学会場には常時300〜500人が参加しており,終始活発な議論がなされました。内容は前立腺癌の診断から治療まで11のセッションに分かれており,それぞれの分野で米国,欧州,アジアを代表する研究者がコミッティーメンバーとして8〜15人選ばれていました。日本からはコミッティーメンバーの先生方以外には6名のみの参加にとどまり,少し寂しい感もありましたが,各国の先生方に接する機会が自然と増え,国際色豊かな学会を肌で感じることができました。
本会は現時点での世界のコンセンサスをまとめるために,約6か月以上前からコミッティーメンバー間の情報交換が行われ,本年度の米国泌尿器科学会年次総会での打ち合わせ,学会前日の打ち合わせと,事前の準備に相当時間が費やされています。
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