Japanese
English
綜説
移植腎を長期生着させるためには何が必要か
Prognosis of Transplanted Kidney
高原 史郎
1
Shiro Takahara
1
1大阪大学大学院医学系研究科臓器制御医学器官制御外科(泌尿器科)
1Course of lnterventional Medicine (Department of Urology), Specific Organ Regulation, Osaka University Graduate School of Medicine
キーワード:
腎移植
,
長期生着予後因子
,
hepatocyte growth factor
Keyword:
腎移植
,
長期生着予後因子
,
hepatocyte growth factor
pp.105-117
発行日 2001年2月20日
Published Date 2001/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903136
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免疫抑制療法の進歩によって,腎移植後早期の急性拒絶反応はほぼコントロール可能になった。その結果,移植後3年目までの生着率は向上した。しかし,長期の生着率は向上していない。どうすれば移植腎を長持ちさせることができるか,臨床・基礎の両面から解析した。その結果,臨床面では,HLA遺伝子タイピング,急性拒絶反応の早期診断,プロトコール生検による慢性拒絶反応・薬剤性腎毒性・原疾患の再発の早期診断,高血圧・高脂血症の治療,hyperfiltrationの予防・治療が重要であることが明らかになった。また基礎面では,hepatocyte growth factor(HGF)による慢性拒絶反応の予防が有効であることが示された。
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