ディベート 超音波ガイド下腎腫瘍生検術
腎腫瘍生検は果たして必要か—必要でないとする立場から
鳴海 善文
1
Yoshifumi Narumi
1
1大阪大学医学部附属病院放射線部
キーワード:
腎腫瘍
,
超音波下腎腫瘍生検
,
CT
Keyword:
腎腫瘍
,
超音波下腎腫瘍生検
,
CT
pp.1055-1059
発行日 2000年12月20日
Published Date 2000/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903114
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腎腫瘍の生検は基本的に必要でないとする立場から述べた。腎腫瘍生検の安全性,費用対効果比,腎腫瘤の質的診断における画像診断の精度,腎腫瘍生検施行の諸条件について検討した。多くの症例で造影CTで悪性腎腫瘍の診断が可能であり,侵襲性,費用対効果比の点からも画像で確診できない少数例に限定した生検が行われるべきである。生検施行の条件として,(1)安全性,確実性が画像診断で確認されること,(2)生検の結果が治療方針を決定すること,の2点が挙げられる。
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