増刊号特集 泌尿器科外来診療—私はこうしている
Ⅲ.外来処置の実際
膀胱穿刺および経皮的膀胱瘻造設術
香川 征
1
,
宮本 忠幸
1
Susumu Kagawa
1
1徳島大学医学部泌尿器科
pp.135-138
発行日 2000年3月30日
Published Date 2000/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902907
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1 はじめに
膀胱穿刺とは,一般に恥骨上膀胱穿刺のことで,患者が下部尿路の通過障害により尿閉状態にあり,何らかの障害で尿道カテーテルの留置が不可能な,あるいは刺激症状などでその維持が困難な場合に行う。この処置によって尿流の確保と尿路管理を容易にし,合併症の軽減を目的とする。一時的には膀胱穿刺,持続的には膀胱瘻とするのが一般的である。急性尿閉の場合,患者は膀胱緊満による著明な尿意,刺激痛,冷汗などを呈し,早期の排尿処置を希望する。前立腺疾患,尿道狭窄や外傷など緊急の場合が多い。
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