増刊号特集 泌尿器科病棟マニュアル—ベッドサイドの検査と処置・私はこうしている
ベッドサイド処理の実際
膀胱穿刺のテクニック(膀胱瘻造設も含む)
大島 直
1
1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター泌尿器科
pp.78-80
発行日 1995年3月30日
Published Date 1995/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901438
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1 膀胱穿刺の目的
導尿が何らかの障害でできない尿閉時に,腹壁より穿刺し尿を膀胱外に排液させることを目的とする。急性の尿閉や高度の膀胱機能障害で施行する。一時的(temporary)膀胱瘻:急性尿閉時でかつ導尿ができない場合に行う。前立腺肥大症,前立腺癌,尿道狭窄,尿道異物,尿道外傷など緊急の場合が多い。恒久的(parmanent)膀胱瘻:脊椎損傷,神経因性膀胱などで膀胱機能障害が高度で今後自然排尿が期待できない際に行う。
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.